下記の工事が、発注者様を始め、関係者各位の多大なるご支援・ご協力を頂き無事完成いたしましたことをご報告申し上げます。これからさらに安心・安全な郷土作りに貢献し、技術の向上に努めてまいります。
≪工事概要≫
工事名 | 指宿有料道路(Ⅱ期)線形改良工事(R6-18工区) |
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発注者 | 鹿児島県道路公社道路部建設計画課 |
主任技術者 現場代理人 |
松崎茂明 |
工期 | 令和7年1月28日~令和7年5月30日(122日) |
請負金額 | 約877万円 |
工事内容 | 法面工 モルタル吹付(t=8cm)(A=492.8m2) 仮囲い設置・撤去工 30.0m 仮設工(交通誘導員A・B) |
≪指宿有料道路R6-18工区の工事紹介≫
本工事は、鹿児島県の推奨する観光戦略「南の島の宝物」事業の一環として、県道指宿鹿児島インター線(通称指宿有料道路)の観光道路としての更なる利便性の向上と、カーブの多い道路の直線化を目指した『線形改良工事』の一環として、切土の法面工として行われたモルタル吹付工事です。これまでも、本道路に関しては観光客の増加が認められ今後も増加傾向にあることから、早急な対策の実施が求められていたところです。
今回は、先行する土木工事のうち、橋梁工事の基礎工事の設計変更に伴う検討期間に崖面掘削後の法面保護として計画・実施することを期待された工事でした。このため、何よりもスピードを求められ、併せて道路直近の作業となり吹付しぶきが飛散し通行車両にしぶきがかかることが心配されたことから、その対策も求められました。発注者と協議を重ね、各種の取り組み方法を検証した結果、単管パイプによる仮囲い(防護施設工)の設置・撤去を検討し、よって第3者災害発生の防止のための単管防護柵設置を行いました。これにより吹付作業中の片側交互通行を行うことなく、併せて、モルタルしぶきによる第3者災害を防止することができました。また当地は、東シナ海と錦江湾に囲まれた、とても霧の発生しやすい道路環境で、施工中も複数回霧の発生に悩まされることがあり、交通安全の上からも、慎重な作業が求められている所でした。霧の発生が予想されるような道路環境の際は、事前に工事中止を検討する等、慎重作業に努めました。
このため、工事期間を通じて安全作業が確保でき、併せて、満足の行く吹付作業を行うことが出来ました。最後になりますが、今回の工事を通じて、発注者および法面工・仮設防護柵工・交通誘導工それぞれの担当者から多大のご協力をいただきました。安全協議会を通じてお世話になりました方々も含め、改めて御礼申し上げます。この経験をさらに実のあるものとして次につなげ、さらなる技術の向上に邁進していくことが、自分自身の技術の向上にもなり、併せて国土強靭化に寄与することと考え、今後とも更なる利便性向上を目指し努力してまいります。
記事執筆:工事部 松崎茂明
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