下記の工事が、発注者様を始め、関係者各位の多大なるご支援・ご協力を頂き無事完成いたしましたことをご報告申し上げます。これからさらに安心・安全な郷土作りに貢献し、技術の向上に努めてまいります。
≪工事概要≫
工事名 | 道路整備(交付金)工事(大鶴湖R5-4工区) |
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発注者 | 鹿児島県北薩地域振興局建設部土木建築課道路建設第一係 |
主任技術者 現場代理人 |
松崎茂明 |
工期 | 令和6年8月8日~令和6年12月25日(140日) |
請負金額 | 約529万円 |
工事内容 | とび・土工・コンクリート工事 法面工 モルタル吹付(t=8cm)(A=321.2m2) |
≪大鶴湖R5-4工区の工事紹介≫
本工事は、鹿児島県の推奨する観光を含めたインフラの防災・減災のための政策の一環として、主要地方道である県道鶴田大口線沿線の曲線部の視認性を良くするために、通行路の再整備と道路改良工事の一環で「のり面の補強工事」として行われたものです。当該地の土質条件としては、比較的岩質が脆く、併せて風化が進んでおり早急な対策が望まれる工事でした。
このため、初めに設計照査を行い、併せて現地踏査を行いました。結果として先行工事業者様の法面整形状態を確認したところ、想定された礫混じり岩とは認めがたく、表面上は赤土主体の比較的脆弱な脆い風化土と認識されました。発注者様と協議し弊社が得意としている地質調査業務の一環として「簡易動的コーン貫入試験」行い土質及び、法面検討を行いました。併せて地盤の安定勾配を検討いたしました。試験結果として、岩質は表面部「礫混じり粘性土」深度部にかけて「礫質土」に変化している状態が確認できました。
この結果を基に、法面検討フローシートからモルタル吹付の検討と傾斜角及び、法面検討を再確認してこの現場での、吹付作業を進めさせていただきました。結果的には当初の計画通りとはなりましたが、深層部の土質構成が判然としない中での施工ではなく、きちんと試験による土質確認出来たこと。データに基づいた施工が出来たことは発注者様からも良い評価を頂きました。
最後になりますが工事期間中、工期を延長するなどの大きなトラブルもなく、無事安全に完成まで至りました。発注者から適切なご指導ご協力を頂き、社内各部署および協力会社に助けられ連携できたことにより無事故・無災害の内に施工ができたと思います。この経験を次につなげ、さらなる技術の向上に邁進していき弊社としても、政府が一丸となって進めている国土強靭化に向けて今後とも技術の向上を目指してまいります。
記事執筆:工事部 松崎茂明
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